本社の見解・レース結果・レース回顧
2012年3月18日(日)1阪8 阪神11R |
第60回阪神大賞典(GII) |
4歳以上
芝3000m 別定 【4冠馬始動・スローペース】 |
能 力 |
展 開 |
騎 手 |
状 態 |
本 社 |
指 数 |
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 脚質 | 短評 |
注 | 注 | ◎ | ▲ | ▲ | 80 | 1 | 1 | ギュスターヴライ | 牡4 | 55 | 福永祐一 | 捲り | 上昇魅力 |
◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | 82 | 8 | 12 | オルフェーヴル | 牡4 | 57 | 池添謙一 | 捲り | 勇躍始動 |
△ | ▲ | … | … | … | 77 | 5 | 6 | ナムラクレセント | 牡7 | 57 | 和田竜二 | 先行 | 昨年圧勝 |
○ | △ | … | ◎ | ○ | 80 | 2 | 2 | ヒルノダムール | 牡5 | 58 | 藤田伸二 | 差し | 秘策練る |
▲ | … | … | △ | × | 78 | 4 | 4 | ジャガーメイル | 牡8 | 57 | 四位洋文 | 差し | 稽古動く |
… | … | … | … | … | 75 | 3 | 3 | トウカイトリック | 牡10 | 56 | 幸 英明 | 追込 | 大望は酷 |
… | … | 注 | 注 | △ | 78 | 6 | 7 | ピエナファンタスト | 牡6 | 56 | 木幡初広 | 追込 | 複穴候補 |
… | … | ▲ | … | … | 77 | 8 | 11 | オウケンブルースリ | 牡7 | 57 | 安藤勝己 | 追込 | 見限早計 |
… | … | … | … | … | 76 | 5 | 5 | コスモヘレノス | 牡5 | 56 | 柴田大知 | 差し | 大穴なら |
… | ◎ | △ | … | 注 | 80 | 7 | 10 | ビートブラック | 牡5 | 56 | 浜中 俊 | 差し | 阪芝3011 |
… | … | … | … | … | 73 | 6 | 8 | コパノジングー | 牡7 | 56 | 藤岡佑介 | 差し | 長欠明け |
… | … | … | … | … | 74 | 7 | 9 | リッカロイヤル | 牡7 | 56 | 秋山真一郎 | 先行 | 能力見劣 |
4冠馬オルフェーヴル◎。並み居る一線級古馬相手に完勝しまさに「オルフェーブル時代到来」を告げた有馬記念。超スローに全く動じず3角大外捲りで勝負を決めた。周知の通り今年の大目標は凱旋門。ここはその足馴らしに過ぎぬが相手はあまりに軽い。同脚質或いは自分より後ろの馬オウケンブルースリ、ジャガーメイルらに差されることはなくまともなら圧勝まで。落とし穴があれば展開の紛れ。陣営秘策ヒルノダムール、福永腕撫ギュスターヴクライ、阪神巧者ビートブラック、爆穴木幡ピエナファンタスト。次点6,11,5。 |
レース結果
1着 2着 3着 4着 5着 |
1 12 6 2 4 |
▲ギュスターヴクライ ◎オルフェーヴル …ナムラクレセント ○ヒルノダムール ×ジャガーメイル |
福永祐一 池添謙一 和田竜二 藤田伸二 四位洋文 |
3人気 1人気 5人気 2人気 4人気 |
単勝 馬連 馬単 3連複 3連単 |
1 1-12 1-12 1-6-12 1-12-6 |
1,340円 400円 2,160円 1,860円 18,590円 |
レース回顧
「競馬に絶対はない」などと手垢に塗れた表現は用いたくない。これまで何度も池添を振り落としてきたオルフェーヴルは元来「稀代の癖馬」と池江師がいうように剣呑な気性を孕んでいた。すわ故障かと思わせた3角逸走は驚くにあたらない。競馬歴40年の当方、同様のシーンは何度も目にしてきた。ああこれで3連単は10万超確実だな、などと暢気に構えていた。驚いたのはそのあとだ。池添が完全に制御不能に陥り、後続の10頭ほどに次々と交わされ完全に圏外に落ちたはずのオルフェーヴルがなんと息を吹き返し4角大外から猛然と戦列に加わってきたシーンだ。あとにも先にもこんな競馬は見たことがない。これでギュスターヴクライを差し切っていればまさしく怪物だったが・・・。たしかに2着でも凄い芸当であり、まともなら圧勝だっただろう。このレースで力を再認識した、ますますオルフェーヴルが好きになったという人もいる。しかし私はそうは思わない。逸走も大問題だがもさらにあのゴール前、ヒルノダムールの前を大きくカットしている。降着をとられても文句のいえない危険な斜行だ。現に「直線の不利がなければ3着はあった」と藤田もコメントしている。なぜこれがセーフなのか(制裁は池添への過怠金10万円のみ)全く理解に苦しむ。とにかくこの気性難は今後の最重要課題。「調教師として矯正していかないといけない」(池江師)のは当然だが「角を矯めて牛を殺す」ことのないよう願う。 |