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本社の見解・レース結果・レース回顧

 
 

 


 



2010年5月16日(日)2東8 東京11R
第5回ヴィクトリアマイル(GI)
4歳以上牝 芝1600m 定量
【珠玉の激闘譜・ミドルペース】








馬 名 性齢 斤量 騎手 脚質 短評
92 6 11 ブエナビスタ 牝4 55 横山典弘 差し 稀代女傑
83 1 2 ヒカルアマランサス 牝4 55 内田博幸 差し 一発目論
89 5 10 ニシノブルームーン 牝6 55 北村宏司 差し 頗る好調
83 8 17 レッドディザイア 牝4 55 四位洋文 差し 熱闘再び
84 5 9 ブロードストリート 牝4 55 藤田伸二 差し 主力一角
× 85 4 7 ミクロコスモス 牝4 55 福永祐一 追込 難敵打破
82 7 13 ワンカラット 牝4 55 藤岡佑介 追込 末脚脅威
88 6 12 ブラボーデイジー 牝5 55 北村友一 先行 昨年2着
85 8 18 プロヴィナージュ 牝5 55 佐藤哲三 先行 ここ照準
81 7 15 アイアムカミノマゴ 牝4 55 秋山真一郎 差し 1F長い
83 7 14 コロンバスサークル 牝4 55 蛯名正義 追込 前走離れ
84 2 4 ウェディングフジコ 牝6 55 吉田隼人 先行 堅実魅力
88 2 3 ラドラーダ 牝4 55 安藤勝己 差し 虎視眈々
75 3 6 シセイカグヤ 牝4 55 丸田恭介 追込 条件疑問
82 1 1 ベストロケーション 牝5 55 木幡初広 先行 良血注意
75 4 8 ヤマニンエマイユ 牝7 55 吉田 豊 追込 入着一杯
80 3 5 アルコセニョーラ 牝6 55 武士沢友治 追込 相手強い
80 8 16 ムードインディゴ 牝5 55 上村洋行 追込 1F短い

ブエナビスタ◎。マイル4戦4勝の同馬に距離不安もないがオークス以降7戦、ずっと二千以上を使われ続けての久々のマイル。不安はこの1点。しかしそこは名手横山典、百も二百も承知、たとえ調教師に「後ろから行け」といわれようと間違っても脚を余す拙騎乗はするまい。ここまで降着含め6330、これからウオッカ超えを目指す稀代の女傑ブエナビスタに逆らう手はない。相手は6歳にして充実期迎えたニシノブルームーン、昨年(ウオッカの2着)と同ローテで再現狙うブラボーデイジー。以下府中2100・マイル2300ラドラーダ、近走の充実顕著プロヴィナージュ、前走復活の狼煙ミクロコスモス。次点9,4,2。

レース結果
1着
2着
3着
4着
5着
11
2
10
17
9
◎ブエナビスタ
…ヒカルアマランサス
○ニシノブルームーン
…レッドディザイア
…ブロードストリート
横山典弘
内田博幸
北村宏司
四位洋文
藤田伸二
1人気
8人気
11人気
2人気
4人気
単勝
馬連
馬単
3連複
3連単
11
2-11
11-2
2-10-11
11-2-10
150円
2,490円
2,780円
29,700円
85,770円

レース回顧
内から先に抜け出したヒカルアマランサスに勝たれたように見えた。しかし大外からジワジワ伸びた◎ブエナビスタ。リプレイで見直してキッチリ差しているのを確認。流石の底力といえるが、状態が本当でなかったのも確か。それはいつもの迫力を欠いた調教の動きに表れており、きょうのレースも勝つには勝ったがいつものブエナの末脚ではなかった。状態八分で久々のマイルのペースにも明らかに戸惑っていた。それでも勝ち切るのがこの馬の凄いところ。これで全成績7330、GI4勝。450ソコソコの小柄な馬、決して見栄えのいい馬ではないが、レースに行っての勝負根性/精神力の逞しさはウオッカに優るとも劣らぬもの。現役最強牝馬、否現役最強馬といっても過言ではない。次走6/27宝塚では本来のブエナビスタの豪脚が見られることだろう。さて断然人気ブエナ1着にも関わらず3連単8万5770円の好配当。大魚を逸した8人気ヒカルアマランサスは巧くインコース利し前々のレースをした内田博の好プレイ、11人気ニシノブルームーンも北村宏らしい狡猾な手綱捌きで3着好走。馬自身もここに来て力を付けている。しかし3着ニシノから9着プロヴィナージュまでが0.1秒差の大接戦。まさに紙一重。レッドディザイア、ブロードストリートといった人気処も上位に来ているが、所謂「頭堅ければ紐が狂う」の典型的なレース。いつも言うことだが、上位人気馬は常に「累卵の危うき」にある。









 

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