本社の見解・レース結果・レース回顧
2007年5月27日(日) 3回東京4日目 10R |
第74回 日本ダービー (GI) |
3歳 芝2400m
定量 【鳳凰飛翔・ミドルペース】 |
能 力 |
展 開 |
騎 手 |
状 態 |
本 社 |
指 数 |
枠 番 |
馬 番 |
馬 名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 脚質 | 短評 |
… | … | ○ | … | △ | 85.7 | 2 | 3 | ウオッカ | 牝3 | 55 | 四位洋文 | 差し | 快挙挑む |
… | △ | … | … | … | 84.0 | 8 | 16 | アサクサキングス | 牡3 | 57 | 福永祐一 | 先行 | 見限早計 |
… | … | ▲ | ◎ | 注 | 89.8 | 7 | 14 | アドマイヤオーラ | 牡3 | 57 | 岩田康誠 | 差し | 距離克服 |
▲ | ○ | ◎ | ▲ | ◎ | 91.5 | 6 | 12 | サンツェッペリン | 牡3 | 57 | 松岡正海 | 先行 | 再度大駆 |
… | … | … | … | … | 82.0 | 4 | 8 | ドリームジャーニー | 牡3 | 57 | 蛯名正義 | 追込 | 末脚脅威 |
△ | … | … | … | … | 84.0 | 2 | 4 | ゴールデンダリア | 牡3 | 57 | 柴田善臣 | 差し | 前走優秀 |
◎ | … | △ | ○ | ▲ | 91.0 | 7 | 15 | フサイチホウオー | 牡3 | 57 | 安藤勝己 | 差し | 父に続け |
… | … | … | 注 | × | 85.0 | 6 | 11 | ナムラマース | 牡3 | 57 | 藤岡佑介 | 差し | 百戦錬磨 |
○ | ◎ | … | △ | ○ | 91.1 | 8 | 17 | ヴィクトリー | 牡3 | 57 | 田中勝春 | 逃げ | 二冠十分 |
… | … | … | … | … | 82.0 | 8 | 18 | フライングアップル | 牡3 | 57 | 横山典弘 | 差し | 立て直す |
… | … | … | … | … | 83.0 | 1 | 1 | タスカータソルテ | 牡3 | 57 | 武 豊 | 差し | 鞍上奮起! |
… | … | … | … | … | 82.0 | 3 | 6 | マイネルフォーグ | 牡3 | 57 | 川田将雅 | 差し | 大敗後で |
… | … | … | … | … | 84.0 | 7 | 13 | ローレルゲレイロ | 牡3 | 57 | 池添謙一 | 先行 | 常に健闘 |
… | 注 | … | … | … | 84.5 | 3 | 5 | トーセンマーチ | 牡3 | 57 | 内田博幸 | 先行 | 軽視禁物 |
… | ▲ | … | … | … | 85.0 | 4 | 7 | フィニステール | 牡3 | 57 | 藤田伸二 | 先行 | 一発ある |
注 | … | … | … | … | 85.0 | 5 | 9 | ヒラボクロイヤル | 牡3 | 57 | 武幸四郎 | 追込 | 父譲末脚 |
… | … | 注 | … | … | 84.0 | 1 | 2 | ゴールドアグリ | 牡3 | 57 | 勝浦正樹 | 差し | 見縊れぬ |
… | … | … | … | … | 80.0 | 5 | 10 | プラテアード | 牡3 | 57 | 北村宏司 | 先行 | ローテ酷 |
皐月賞上位4頭の争い。中ではN所謂負けて強しの3着馬フサイチホウオー最強とみるのが一般的だろう。そしてこれと同じ33.9の上がりで4着のMアドマイヤオーラ。距離?も形振り構わず鞍上を替えてきた経緯から軽くは扱えない。然し◎は皐月同様Kサンツェッペリン。超人気薄ではあったがあの2着は断じてフロックではない。距離延長は寧ろ好材でデキさらに上昇。「評価下げ」の理由は無い。調教不十分で押し切ったPヴィクトリーの強さも底知れない。皐月賞のリプレイ十分。△に超A級牝馬Bウオッカ。オークス好時計の結果から侮れない。 |
レース結果
1着 2着 3着 4着 5着 |
3 16 14 12 8 |
△ウオッカ …アサクサキングス 注アドマイヤオーラ ◎サンツェッペリン …ドリームジャーニー |
四位洋文 福永祐一 岩田康誠 松岡正海 蛯名正義 |
3人気 14人気 4人気 9人気 8人気 |
単勝 馬連 馬単 3連複 3連単 |
3 3-16 3-16 3-14-16 3-16-14 |
1,050円 54,470円 97,890円 248,790円 2,155,760円 |
レース回顧
まさに「歴史的偉業」と評して過言ではないだろう。「牝馬」ウオッカがダービーを制した。出走そのものがレアケース(11年ぶり)であるのだが何と64年ぶりの快挙だ。「無謀」、「理解できない」等々、某元調教師はじめ所謂厩舎雀から失笑すら漏れたウオッカのダービー出走。しかし馬の能力を信じ、既成観念を打ち破り、己の信念を貫き通した角居調教師、ならびに谷水オーナーの懐の深さと「英断」に心から敬意を表したい。レースは○勝春ヴィクトリーがまさかの出遅れ。1角手前で福永アサクサキングスがハナを主張、◎松岡サンツェッペリンは2番手。ヴィクトリーは1〜2角で掛かりこの時点でアウト。連れて▲フサイチホウオーも掛かってしまう。単勝1.6倍にまで支持されたが「並の馬」であることを露呈した。千通過は1.00.5のスロー。4角過ぎ、前を行く2頭の手応えが良い。残り四百、まだ衰えない。またもや「行った-行った」の競馬かと誰もが思った。しかし馬群の中、馬場の4分どころを割って黒帽/黄色の勝負服が躍り出る。△四位ウオッカだ。残り二百で前2頭に並びかけるやアッという間に3馬身。凄い瞬発力/爆発力だ。ヴィクトリー、フサイチホウオーの自滅もあったが、レースは完全にアサクサキングスの勝ちパターン。勝ち時計2.24.5、上がり33.0・・・だがそんな陳腐な「数字」では表せぬ強さ、瞠目の末脚だった。「現役最強牝馬」の誕生、否「史上最強牝馬」の誕生だ。恐らく今秋凱旋門賞に挑戦するであろうウオッカ。ディープが成し得なかった世界制覇の夢もこの馬なら容易に達成可能であろう。 |